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全身に栄養や酸素を運ぶ重要な役割
 血液は心臓から送り出されると、動脈を通って全身の細胞組織に栄養と酸素を運びます。そして二酸化炭素と老廃物を受け取ると、今度は静脈を適って心臓を経て肺に送られます。ここで、酸素をいっぱい取り込んできれいな血液になったら、また心臓に戻っていきます。

 このように、血液は栄養や酸素を体中に運搬するという重要な役割を果たしているのです。ですから、血液がサラサラとスムーズに流れれば、栄養と酸素が全身の細胞に十分に供給されます。

 ところが、血液の粘度が高くドロドロの状態だと、血管を傷つけたり、血液が流れにくくなったり、詰まったりして、体のあちこちに障害が起きます。

 また、血液をサラサラにして血液の流れをよくすることが、血管の若さを保つ上でたいへん重要です。それが、健康を維持する大きなカギになります。
質のよい睡眠を得るためのポイント
よい睡眠を取ることが大切であると説明しましたが、現代社会は不眠症に悩む人が大勢います。しかし、生活習慣を見直すことで、よい眠りを引き出すことは可能です。それにはいくつかのポイントがあります。

○毎日決まった時刻に寝起きする

 私たちは体内に生体時計(体内時計) をもっていて、昼夜のリズムに合わせて活動と休息のリズムをつくっています。寝る時間や起きる時間がバラバラだと、睡眠のリズムが乱れて寝付きが悪くなったり、熟睡できなくなってしまいます。リズムを乱さないためには、毎日一定の時間に寝起きを繰り返すことが大切です。特に、起きる時刻が重要です。多少寝るのが遅くなっても、毎朝同じ時刻に起き
るようにしましょう。

○目覚めたら、陽の光を浴びる

 一日が二四時間なのに対して、体内時計は約二五時間がベースになっています。この一時間のズレは、太陽を浴びることによってリセットされます。光を浴びることによって、視神経が刺激されて体内時計が朝の訪れをキャッチするのです。寝付きが悪い人は、朝散歩するなどして太陽を浴びるとよいでしょう。

○眠る環境を整える

 睡眠は、それを取り巻く環境にも影響されます。なかには、いつでもどこでもすぐ眠れるという人もいるようですが、寝室の照明の度合い、湿度や温度、騒音などによっては眠りが妨げられることも多々あります。自分に適した環境づくりをすることも快適な睡眠得るための大切な要素といえるでしょう。
睡眠は時間よりも質が大切
 ぐっすりと眠った翌朝は目覚めもさわやかで、心身の疲労も回復します。

 睡眠中には、成長ホルモンをはじめとするさまざまなホルモンが分泌されたり、自律神経機能を調節するなど、免疫機能を高める働きが行われています。健康な体を保つためには、睡眠を上手にとることも重要なのです。

 よく「睡眠は一日八時間がよい」などといわれますが、睡眠は時間よりも質が重要です。睡眠には、「ノンレム睡眠」と 「レム睡眠」という二種類の睡眠があります。簡単に説明すると、ノンレム睡眠は脳が休息をとる眠り、これに対してレム睡眠は筋肉を弛緩させて体を休める眠りです。

 通常、人間の眠りはごく浅い第一段階のノンレム睡眠から始まります。そして眠りは次第に深くなっていき、次にレム睡眠へと移ります。このノンレム睡眠と後に続くレム睡眠がワンセットになり、約九〇分の周期でこれを一晩に四〜五回繰り返しています。

 質のよい睡眠を得るには、この睡眠の周期を正常に保ちながら、深いノンレム睡眠が得られるようにすることが大切です。
半身浴は心臓への負担が軽い
 昔は、湯冷めをしないように肩までどっぷり湯につかるのが主流でしたが、最近では半身浴の健康効果が注目されています。半身浴は、ぬるめの湯にみぞおちあたりまでつかる入浴法のことです。

 潟の水圧が体に与える影響を静水圧作用といいますが、肩までつかる全身浴は静水圧が大き過ぎるために心臓にかなりの負担がかかります。

 その点、半身浴なら体にかかる水圧が少なく、心臓への負担も軽くなります。半身浴は三八〜四〇度くらいのお湯に一五〜二〇分ほど入るのが効果的です。

 なお、ぬるい湯でも、半身浴をすると大量の汗をかいて水分が体外に逃げてしまうため、血液が漉くなり粘度が増します。ですので、入浴前や後には必ずコップ1〜2杯程度の水を飲むようにし、水分を補給しましょう。ただし、ビールなどのアルコールはかえって脱水状態を招くので禁物です。
入浴はぬるめの湯がおすすめ
 入浴は単に体を清潔にするだけでなく、気持ちをリラックスさせたり、血行を促進するなど、血液をサラサラにするのにも役立つさまざまな効果があります。ただし、おの温度には十分な注意が必要です。

 熱いは気分をシャキッとさせるにはよいかもしれませんが、熱いに入ると、交感神経が高まって血管が一時的に収縮し、血圧が急に上がってしまいます。血圧の高い人は特に要注意です。

 また、浴室ととの温度差が大きいと血圧の上がり下がりが激しくなり、体にかかる負担が大きくなります。特に、冬場に脳卒中を起こす人が多いのはこのような理由からです。それに、熱いに入ると血小板の働きが活発になり、血栓ができやすくなるということもわかっています。

 サラサラ血にするためには、三八〜四〇度ぐらいのぬるめのにゆったりとつかるのが効果的です。血栓を溶かす働きが高まるとともに、体が徐々に温まって心身がリラックスし、副交感神経が働いて心臓の動きも緩やかになります。